2026/05/20 21:09

「農薬や化学肥料を使わないで野菜をつくりたい…」。どんなに熱い思いがあったとしても、その実現は一筋縄ではいかないものです。

日本でも、自然農法や有機農法の分野で先人たちが血のにじむような努力をして偉大な足跡を残してきましたが、「これ!」という正解があるわけではなく、慣行農法がすべてそれに置き換わるわけではありません。
新たに解明された事実により道が切り拓かれ、その時代に適応した新しい方法が受け入れられ、浸透していくのでしょう。

そして、「土づくり」迷子だった杉並スマートファーム(SSF)にも、突然転機が訪れます。
2025年夏、鈴木会長がカモスフィールド様の農園を見学させていただき、興奮して帰ってきました。
スタッフが後日、全員招集され、カモスフィールド様の農法がいかにすごいか、会長が熱く語ります。
農薬や化学肥料を使わない代わりに、土に菌を投入し、微生物の力で元気な野菜が大量に収穫できるのだ、と。
初めて耳にすることばかりで戸惑うスタッフもいましたが、その日からSSFは「炭素循環農法」へと舵を切ることになりました。

とはいえ、カモスフィールド様(*)はビニールハウスで小松菜をメインで栽培されていますが、SSFは葉物野菜がメインではありません。
サツマイモ、トウモロコシ、ニンジンなどの野菜を露地でつくっていくには、カモスフィールド様とまったく同じやり方というわけにはいきません。
どうしたらよいのか…。

答えを探していく中で、ゲイブ・ブラウン『土を育てる(Dirt to Soil: One Family’s Journey into Regenerative Agriculture)』という本に出会いました。
アメリカのノースダコタ州にあるブラウン農場は、「耕さない(不耕起)農業」で自然の生態系を回復させる新たな農法を確立しています。
この農法はSSFでも取り入れることができそうだと確信しました。

野菜づくりを始めて4年目。
SSFはようやく進路が定まり、「炭素循環農法」×「耕さない農業」を2つの柱として再び歩きはじめました。
では、SSFは具体的に今どんな作業をしているのか、それは次回のブログで綴ることにします。

(*)
株式会社カモスフィールド
〒 309-1633 茨城県笠間市本戸2295番地
https://kamosfield.com