2026/07/24 17:54

2026年8月、杉並スマートファームは農園のすぐそばに直売所をオープンすることになりました。
実はこれまでも別の場所で直売所をやっていたことがあるため、「オープン」ではなく「移転」と言うべきか悩みますが、私たちにとってはやはり念願の「オープン」なのです。
なぜかというと、私たちはこれまで季節限定の軽トラ移動販売(フードトラック)やイベントへの出店、仮店舗での短期間の直売などは経験してきましたが、本格的な店舗を構えて固定の場所に腰を落ち着けるのは、今回が初めてだからです。
今年初めから直売所の準備を進めていたものの、建築確認申請の手続きに数ヶ月もかかり、なかなか目処が立ちませんでした。
そのため、その間は仮店舗を転々とする日々が続きました。
しかし、ぶどうの最盛期に何とか間に合い、ようやく直売所をオープンできる運びとなり、感無量です。
農業を生業にする者にとって、販売先を確保することは非常に重要であり、避けて通れない課題です。
一昔前のように「販売はすべてJAにお任せして、自分たちは生産(栽培)に専念していればいい」という時代は、とっくに終わっています。
就農したてのころは農業の知識もスキルもほとんどなく、いつ頃にどれだけの収穫ができるのか、計画すら立てられない状態でした。
それでも少しずつ栽培方法を確立し、安定した収量が見込めるようになってから販売を始めました。
そして、青果市場への出荷や店舗への納入、ネット販売など、徐々に販路を広げてくることができたのです。
いろいろな方々のお力添えで多くのご縁にも恵まれ、ここまで来られたことには感謝しかありません。
それでもやはり、「いつかは自前の直売所を持ち、自分たちのブランドを掲げてお客様と直接つながりたい」。
これは、多くの農業従事者にとっての夢ではないでしょうか。
私たちは今、その夢をつかむ一歩を踏み出しました。
しかし、その場所を守っていくのが決して簡単ではないことは、これまでの仮店舗での経験からある程度わかっています。
私たちがつくっている果樹や野菜には、それぞれシーズンがあります。
いちごは冬から春、マンゴーやぶどうは夏の時期に限られています。
野菜を暦にあわせて播種・定植していっても、どうしても端境期(はざかいき)が生じます。
店舗に常に商品を並べ続けなければ、お客様に日々足を運んでいただくことはできないでしょう。
「数少ないスタッフで、野菜の多品種少量生産に対応できるのか」という課題もあります。
また、市場出荷や店舗納入は売値からマージンを引かれる分、単価は当然安くなりますが、それでは「直売所のほうが儲かるのか」と言えば、決してそんなことはありません。
店舗維持にかかるコスト(固定資産税や光熱費など)、常駐するスタッフの人件費、陳列するための包装の手間暇などを考えたら、「市場出荷のほうがどれほど楽か」と思ってしまうこともあります。
それでも、私たちは直売所運営に挑戦することを決めました。
もう腹をくくるしかありません。
まだまだ未熟な経営体制の杉並スマートファームですが、この直売所オープンをきっかけとして、次のステップへと飛躍を遂げることができるのか。
これからの私たちの挑戦に、ぜひご期待ください!
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【杉並スマートファーム 直売所】
◯住所:石岡市杉並2丁目5番地
◯電話番号:0299-57-2481
